2011年12月20日火曜日

伝説の伝説くん

正直なところ初めはビックリしました。
白血病ってそれこそセカチューや夏目雅子に本田美奈子のイメージで、毛が抜け頬がこけ血が止まらなくてこっくりと逝っちゃうみたいなイメージしかなく、かなり動揺した。

はじめの内は連日の通院に心配してメールをくれた友だちに白血病かもだってーなどと軽く伝えていたのだが、自宅に戻って担当医からの緊急の電話を受けてからと言うもの、気が動転してしまって部屋を出て屋上に行ったり階段を降りる途中へなへなと座り込んだり、明らかに異常行動をとっていたと思う。

緊急の電話の内容はやはり急性白血病に間違いなく明日から入院して治療が必要だといった内容だった。

動転して涙ぐみながらも明日からの入院に備えて必要な物をまとめようとしたがなっかなか纏める事は出来なかった。

翌日早朝より病院へ向かったが、病院を目の前にしてなかなか入る気になれず、隣の公園で音楽を聞きながらボーッとしていた。

その公園は小高い丘があり、毎夕には近所のワンコが大量に散歩にやってくる。
数年前まで近所に住んでいた私のワンコもその丘が好きで一時間二時間平気でその丘だけで過ごしていた。丁度一年前に亡くなったそのワンコの遺影にもしている写真の一つ、嬉しそうに笑っている写真はその丘で撮ったもので、わたしにとっては沢山の思い出と涙の溢れる丘なのです。

ワンコのそばに行けるかなあ、人生短かったなあ、これまで迷惑を掛けてきた人にお詫びすら出来てないのになあ、色々な事を考えていると涙が止まらなくなり、うぉんうぉん泣いた。

その丘に1時間近く座っていたでしょうか。
なんで俺だけこんな事になんの?なんで俺だけなん?
と思っていたのですが次第にそれは俺だけなんだ、俺にだけなんだと変わっていった。
俺にだけ与えられた試練なんだって。
誰にも与えられない試練が俺にだけにまわってきたんだ。
じゃあこの試練、絶対に乗り越えてやる。きっとこれから先の人生に必要な経験なんだって。

ほないっちょやったろか〜!
よっしゃー!!
伝説作ったろ!!!

今はこうして気合い十分だがきっと心折れる時もあるだろう。そんな時も必要な事だと思って焦らず決して諦めず、治療に専念しよう。
そしてやっと病院に向かいました。

2 件のコメント:

  1. その丘は、わたしにとっても、年に一度のイベントで往復していた思いの深い場所デシタ。
    もう、なくなってしまった啓発イベントだけど。

    どんちゃん、素敵だよ。

    気合いを入れて治療に専念し、そして今このときの自分に、センタリングしよう。そこで発見したものには、間違いない。

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  2. 何だか恥ずかしい
    今は貴重な経験をしているんだと思います。
    誰もが出来る経験じゃないですもんね
    折角の経験を生かしていきたいと思います

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